March 15, 2010

M35 散開星団

ふたご座にある散開星団で、結構大きいのでよく見えるしよく写る。真ん中の大きく広がった星団が M35 だが、その右下にある小さい星の塊が NGC2158 という星団である。
左下の明るいふたご座η星のすぐ左側には、IC.443 クラゲ星雲という赤い HII 領域の超新星レムナント(=超新星の爆発残骸)があるのだが、残念ながらそこまでは写ってないねえ。
この写真は ε-130 直焦点(13cm 430mm F3.3)、ISO1600 フィルムで20分露出で撮影したもの。場所は野辺山の農道である。

この野辺山の農道はかつて偶然見つけた撮影場所で、周りは高原野菜の畑である。東側方向の畑のずーっと向こうに農場の大きなお宅が見えていて、夜になると窓から漏れる小さな灯りが見えるのだが、これがなんか日本的な家ではなく北海道とかアメリカの農場をイメージさせるような大きな2階建ての木造の家。で、人工の灯りはそれだけ。さらにその向こうには野辺山の有名な電波望遠鏡が少し見える、という幅4メートルほどの舗装された道である。
この場所は、国道141号のJR最高地点を清里から見て右に曲がって小さな横道にそれ、JR小海線の踏切を渡ってちょっと走った畑の中である。秘密にしていた撮影場所なんだが、ま、ここで教えてしまおう。
道は舗装路だが、農道なのでクルマはほぼ来ない。1回、夜中に道に迷ったクルマが現れて道を聞かれたことがあるのだが、そんな程度である。昼間は農家の方が畑仕事で大きなトラクターを操っている場合があるけど、滅多にヒトと遭遇することはない場所である。
Google マップで見たら、なななんということか、大きな畑の一部がゴルフ場になってるゾ。先代の方が亡くなって相続税の支払いでもあったのか... もしかすっと灯りがあって夜も明るいかも。どうなんだろう...
そういえば、野辺山スキー場(今は名称が違うかも)ができた後は、スキーシーズンは夜間でも降雪作業のためか灯りが煌煌とつくようになって影響が出ていたが。

かつて会社のセンパイたちと3人でここに天体撮影に来て、雨だったので場所を変えようと夜中にクルマでうろうろして道に迷い、2時間ほどあたりの農道を走り回ってエラい目にあったことがあった。まさかこんな場所で迷うほど道があるわけないとタカをくくっていたのだが、恐るべし農道... でも、今はカーナビがあるか。
その昔、清里と野辺山間の国道141号のルートが今とは若干違っていて、もっと山肌に沿った細い道でくねくねとしていたのだが、いつの頃からかショートカットされてどかーんと橋が架けられて直線路になった。こうなる前の昔の国道の方が、とても野辺山っていう風情があって好きだったんだが。最近はもう何年もクルマで野辺山には行ってないけど...
M35nob

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March 02, 2010

二重星団 hx

カシオペア座のすぐ近くのペルセウス座にある有名な星団。
ペルセウス座っていうのは、毎年夏に火球が見えることで有名なペルセウス座流星群のペルセウスである。おれもはるか昔の高校生の頃、この流星群の観測で夏休みを長野県の山の中で過ごしたもんである。流星観測とは、ラムカを使った計数観測であった。もう30数年も前のハナシである...

で、この二重星団は、密集度は高くはないが肉眼や双眼鏡で見ると綺麗に2つの塊があって美しい。特に双眼鏡でこのあたりを覗くと、そりゃあーた、もの凄い星の数で圧倒されます。なんたってここは夏と比べれば少ないけど、秋から冬にかけての天の川のド真ん中である。
この写真は Nikkor Ai 105mm F2.5 で ISO1600 フィルム開放20分露出で、福島県浄土平で撮影したもの。
この写真では二重星団の左側に赤い HII 領域の散光星雲が写っている。IC1805とIC1848という写真撮影の好きなヒトに人気のある星雲で、これはこれで極めるとものスゴく美しくて綺麗で宝石のような写真が撮れるところでもある。
二重星団は明るいためか恒星と同じような hx(エイチ、カイ)という符号が与えられていて、それで hx 星団とも呼ばれている。
何も考えずに一晩、こういう美しい星を見て過ごしたいものである...
Hx2jyo

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February 12, 2010

M33

アンドロメダ大星雲(M31)の近くの、さんかく座にある綺麗なカタチの星雲である。大きさはそれなりだけどちょっと淡いので、小さな望遠鏡で撮影したこの写真では写りがよくない。いつものようにε-130(13cm F3.3)で浄土平で、ISO1600 フィルムでその昔に撮影したもの。
綺麗な渦巻きが見えているのだけど、雰囲気はわかっても渦巻きの腕がこの写真ではよくわかりまへんなあ。ちょっと情けないくらい良く写ってない。トホホ...
ネット上に転がっている素晴らしい写真を見ると、この星雲の淡い腕の中にある多くの赤い散光星雲や HII領域など、黄色や薄い青などが、ホントに美しいのだが。

この間ググッていたら、ε-130で星雲星団を撮影している方のサイトを見つけていろんな写真を見たのだが、ε-130なのに M-31 とかバラ星雲とか、スゴく見応えのある写真がいくつもあってびっくりした。使われているカメラは Nikon D70 で、その方も書いていたが、Nikon でいう DX フォーマットの大きさの CCD や CMOS だと、35ミリフルサイズより小さいため焦点距離が1.5倍になる。なのでε-130にこのカメラを装着した場合、オリジナルの焦点距離430mm ではなく、1.5倍の焦点距離645mmのスペックで撮ったのと同じになる。
そうなんである。ε-130でも、フルサイズではないデジイチを使えば、それなりに大きく写せるのだ。すっかりそのことを忘れていた!
次に写す時には、それに挑戦してみたいもんである。次がいつになるかはまったくわからんが...
M332jyo

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January 27, 2010

NGC253

ちょうこくしつ座にある星雲。ちょうこくしつ座という星座は、普通のヒトにはあまり聞き慣れない星座かもしれないが、日本からだと南の空の低いところにある大きな星座である。そんな星座にあるので日本の北の方だと見難い星雲だが、この特徴的なエッジオン(星雲の端が地球を向いている形)の姿が、星ヲタの間では有名な星雲で、これまたググるとすんばらすぃ拡大写真があちこちに散らばっている。
特徴的な形なので星の中に埋もれずに、ε130直焦点(13cm 430mm F3.3)で撮影してもこの程度に写った。@野辺山。
こういう星雲のカタチを見ると宇宙を感じますな。
253nob

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December 09, 2009

NGC7293(らせん状星雲)

これはちょっとツウ好みの星雲で、中心にある星の光で周囲のガスが輝いているみずがめ座のらせん状星雲と呼ばれているもの。こんなに簡単に写るとは思っていなかったのだが、これまたε130に ISO1600 銀塩フィルム20分露出で@福島浄土平の撮影。
2つのワッカが少しずれていて、それがらせん状に見えるのでこんな名前になっているが、本当はワッカの真ん中が綺麗な淡いブルーグリーンの色に満たされている。この写真では、言われてみればそんな気もするって程度だが、悲しいかなよくわからない。とほほ...
なんせ ISO1600 のフィルムでは粒子が粗くて、赤いワッカ部分もざらざらである。
NGC7293 でググってみると、あちこちにそれはまあ美しい写真がごろごろしてるので、ぜひ見ていただけるとその姿に感動します。
Ngc7293jyo

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November 20, 2009

アンドロメダ大星雲 M31

ついに出た!超有名な星雲。
ε-130(D130mm FL430mm F3.3)直焦点に ISO1600 フィルム20分露出で撮影 @福島県浄土平。
ただ、この写真を見る限りなんとも情けない姿である。これもオレの不甲斐なさなんであるが、たった1枚のフィルムで20分の露出で撮影をおこなうとせいぜいこんな写りである。綺麗で美しい写真に仕上げる努力をたいしてしないと、こんな感じなんである。今でこそデジカメや冷却CCDカメラなんかの素晴らしい写真が巷に溢れかえっているが、悲しいことにこの写真では M31 の明るい中心部分しか写っていない。この明るい中心の数倍にわたって星雲が広がっているのだが...
それでも本体の上側には M31 の伴星雲である M32 も小さく写っている。銀河系の伴星雲は、北半球では見えないが、大・小マゼラン雲である。

銀塩フィルムには相反則不軌という特性があって、天体のような暗い被写体に対して数秒以上の長時間露出をした場合、フィルム感度が表示感度よりどんどん低下してしまう(低照度不軌という)。なのでこの写真のように20分も露出しても、そのフィルムが当初持っていたISO1600というフィルム感度をそのまま維持できない。回避策としては、撮影時にフィルムを冷却するとか水素増感(フィルムを水素に浸す)するとかの方法があるのだが、そんなことをしていないプレーンな ISO1600 フィルムのワンショットでは、こんなところである。感度が低下するといっても、1時間とか2時間とか、露出を長くすればもう少しは写るだろうが、そんな根性はなかったのであった...
最近はデジタルなので相反則不軌など気にすることなく、美しい写真が短時間で写るようになった。

と、相反則不軌のせいにしながらこの写真の情けなさをフォローしても、この写真の出来は変わんないんだが。
M312jyo

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November 04, 2009

グレートスタークラウドと銀河系中心

以前載せた M20, M8 が天の川に浮かんでいる姿。いて座のこの辺りは星の集まりがまるで雲のようなのでグレート・スタークラウドと呼ばれている。グレートがつくくらいなのでスモール・スタークラウドというのもちゃんとあって、たて座あたりのミルキーウェイが"スモール"である。
ε-130で M20、M8 を撮影したのと同じ時に Nikkor Ai105mm F2.5 で10分露出で撮影した写真だが、ちょっとガイドが失敗しててよく見ると星が少し線状に流れている...トホホ。105mmでこんな風に星が流れてしまうのは、単に私の不甲斐なさであります。(@福島県浄土平)

真ん中辺りに写っている星の濃いところが天の川の星が一番密集しているところで、黒丸のあたりが銀河系の中心方向である。中心には巨大ブラックホールがあるといわれているので黒い丸にしてみた。で、そっちの方にある銀河系中心を中心にして(言い方がおかしいが)我が銀河系がぐるんぐるん回転しているわけだが、太陽系はこの銀河系を秒速200km以上(時速720000km!)の速さで2億年以上かけて1回転している。そんなことをあれやこれや想像すると、宇宙の果てしない壮大さになんともあきれかえってしまう...
星が濃いだけに多くの星雲星団がこの写真にも写っていて、星が集まった塊やもやっとした部分は星雲星団とみて間違いない、つうくらいたくさんある。ちなみに画面下側に2つある星の集まりは、左が M7 で右が M6。写真の一番下側はちょうどさそり座のシッポの部分で、2つの星団はどちらもさそり座にある星団である。
肉眼でもよく見えるけど、このあたりを双眼鏡で覘くと、もうそりゃもの凄い星の数に圧倒されて卒倒します!
Milk2jyo

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October 31, 2009

M8 (干潟星雲)とM20 (三裂星雲)

以前、タカハシのε-130 という写真専用望遠鏡の購入理由の1番目(ハレー彗星の撮影)、2番目(オリオン座のM42の撮影)というのを書いたが、3番目の理由はM20 といういて座にある星雲の写真が撮りたかったからである。
この写真は、福島県浄土平で ISO1600 フィルムを使い、ε-130(口径13cm, 焦点距離430mm, F3.3)の直焦点で撮影したもの。なんか星像があまりシャープでないが、そこはまあ許してもらうとして。

真ん中の赤くて大きいのがメシエカタログの8番目、干潟星雲と呼ばれる M8。右上にある少し小さな赤い星雲が M20で三裂星雲と呼ばれている。どちらも夏の天の川の中のいて座ににある星雲だ。
M20 が三裂星雲と呼ばれている理由は、よく見てもらえるとわかるのだが、赤い星雲の内部が三つに分裂しているように見えるからである。分裂している黒い部分は、光を通さない暗黒物質で後ろの光が遮られているため。
さらに赤い星雲の上側に1つ星が輝いていてその周りにうっすらと青い星雲があり、下の赤い星雲と上の青い星雲の対比がすごく綺麗で美しいのだが、残念ながらこの写真ではそこまで写っていない... 青色が薄く見えているのみ。そこらへんを美しく撮影するためには、もうちっと大きな望遠鏡といくらかの修行が必要だなあ。
M20jyo

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October 09, 2009

オリオン座 M42

かつてタカハシのε130 を購入したのは、回帰が予定されていたハレー彗星の写真を撮りたいというのが一番だったが、もうひとつの理由がこの超有名なオリオン座大星雲の写真を撮りたかったからである。メシエカタログ42番目なので M42 である。カメラのレンズマウントの名前ではない。
この写真は、ε130(430mm F3.3 短焦点反射)直焦点に ISO1600フィルム20分露出で長野県の野辺山の農道で撮ったもの。
中心部分は明るすぎて完全に白くトンでしまっている。ホントなら何枚か撮ったものをコンポジットしつつ画像処理をして、刷毛で掃いたような薄いベールのような星雲の detail を表現できると素晴らしいのだが、やり方がよくわからずまだ試していない ^^;)

ググると最近のデジカメや冷却CCDカメラで撮影した素晴らしく美しい写真がゴロゴロあるので、そっちを見ていただくと良いのだが、寒さを耐えながら苦労して撮影したこれが自分の証でもあるので、あえてヘタな写真でも載せてしまうのである。

軟弱なので真冬は星の撮影へ行ったことはないが、夏でも夜の山や高原は冷えるので侮れない。まして M42 のような冬のブツを撮影するとなると、もうすぐ冬という季節で寒いのなんの。
野辺山はクルマで行ける場所ではあるが、標高は1300mでその季節の夜はぐんぐん冷えて凍るほどである。それも星の撮影ってのは望遠鏡にカメラを付けて20分、30分という露出をするため、その間はジッと静かに耐えなければならない。撮影中、灯り厳禁、振動厳禁である。
特にオレの場合、高度な自動ガイド撮影機器を所有していないので、撮影を機械や PC に任せてクルマの中でヌクヌク、なーんて訳にはいかず、撮影中はジッと同じ姿勢で望遠鏡を覘きながら星が点に写るように望遠鏡の操作をし続けなければならない。これが何時間も続くと凍えるのである。
時々、撮影の合間に熱いコーヒーを飲んだりダッシュを繰り返して身体を温めようとするが、撮影が終わる頃には身体は芯から冷えきっており、肩は凝るわ指はカジカむわ、身体中カチンコチンである。クルマのヒーターをガンガンにしても容易には身体は温まらないのであった...

そんな辛い思いをしながら撮影した M42 である。ヘタでもオレとしたらこのくらいは上出来なんである。
M42nob

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October 03, 2009

はくちょう座 北アメリカ星雲

はくちょう座の一等星デネブの近くにある北アメリカ星雲。はくちょうのシッポあたりにあって、ちょうど北米大陸に形が似ているのでこんなふうに呼ばれている。夏だと頭の真上にくるので、双眼鏡なんかで見てると首が痛くて仕方なくなるが、もう今の時期になると旬ではない。
これは福島県浄土平で NikonFE2 + Ai 105mmF2.5 に ISO1600 フィルムを使って、10分ほど露出して撮影したものである。
この星雲にはメシエカタログの番号はなく、代わりに NGC (New General Catalog) という星表カタログの番号が付けられていて、それでいうと NGC7000 となる。7000っていうのがキリがいいし7だし、なんか知らんけどよくないすか?
Cygjyo

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