July 12, 2008
シーナさんのエッセイとは違うオモシロさ満載の旅紀行。
シーナさん自身が好きだと豪語しているパタゴニアは、最果ての雰囲気が漂っていてちょっともの哀しささえ感じるのだけど、なんとも自由で自然溢れる果てしなさがいいね。18年前にたまたま泊まった山小屋を訪れてそこの住人がシーナさんを憶えていた、という出会いには、さすがにうーんと唸ってしまうのであった。追想だからなのかパタゴニアの気候だからなのか、やはり全体的に寂しさのようなものが流れている。でもそれってなかなかいいものだ... で、このパタゴニア編で登場する一野くんは、前にシーナさんの本に登場した時にも書いたけれど、小学生の時によく一緒に遊んだオレの同級生である。
アマゾンはこれまた大自然溢れる壮大な世界だけれど、パタゴニアとはまったく違う明るさというか煌めきというか、なんかそんな大らかさで眩しい。同じ南米大陸なのにこの違いってなんなのだろう...
そんな南米の裏側のチベットにもうら悲しさが少しあるけど、パタゴニアとはずいぶん違っていて、五体投地に代表される純粋なパワーというかもの凄い力強さを感じさせてくれる。
これらシーナさんに縁のある3つの地域の紀行文。なかなか味わい深く妙に記憶に残ってしまう不思議な読後感である。

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July 05, 2008
いつか話していたとおり夜ピクを読んだ。映画を観て原作本を読むなんてのはオレには滅多にないことである。
で、どうだったかというと、これがなかなかヨカッタ。発見だったのは映画と原作本がそれほど違わない出来で差を感じなかったということ。おそらくこんな感覚はこれが初めてではないか。ま、今までのはアクションもんばっかなので、差が出てしまうのも仕方のないことだったのかもしれないが。こういうなんということのない日常を描いたものは、画面と本の作品内容に差が出にくいというのはあるかも。アクションもんや SF もんは、書かれたもののように途方もなく創造的で壮大でかつ緻密な内容を約2時間という限られた時間の中で描くこと自体、とても難しいのかもしれない。内容の緻密さや人間の内面よりも画面の派手さで目立たせるほうへ目がいってしまいがちだからね。
まあ今回はそんな新しい発見があり収穫のある体験となった。
夜ピクをヨロピク。

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June 28, 2008
シーナさんの本をまたまた楽しく読みました。昔、「食えばわかる図鑑」ってのがあったけど、特にそれとは関係はないようである。
今回はちょっとゲテっぽいものが多いのだけど、はっきりゲテモノというほどまではいかないような食べ物ばかり。さすがにどんぶりにミミズを入れてうどんのように食う、というのは想像だにオソロシイ。(シーナさんが食ったというわけではない)ま、うまそうなのはヤシガニか。フジツボなんてのは、幼少の頃、夏休みになると館山の沖の島ってとこによく連れて行ってもらったんだけど、そこにゴロゴロしてたっけ。でもここで言われているようなデカイものではなくもっと小さいヤツ。カメノテなんてのもゴロゴロしてたような気がする。フジツボもカメノテも、小さくて直接食えなくてもみそ汁なんかに入れると良いダシがとれるというのはアウトドア雑誌なんかによく書かれている。
アメリカザリガニは、やはり田舎でよくイカの乾きもんをエサに釣ったことがある。取ったザリガニをむき身にしてさらに魚釣りのエサにしたりしてね。そういえばザリガニの胴体からシッポにかけての部分は、まさにエビと同じであった。あのときはおいしそうだとは決して思わなかったけど、今思えばぷりぷりした白身で間違えて食ってもわからないかも...

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June 21, 2008
これまた考えもなく思わず買ってしまったオタ本。ただ大戦機が主なネタなので本来のオレの興味とはちょい違う内容。基本、おれは現用機が好きなので。
ただゼロ戦はどこそこの戦闘機を真似たのどーのこーのとか、ムスタング(P-51という超有名な大戦中の戦闘機ですね)の設計者は独学でヒコーキの設計を学んだどーのこーのとか、ふーんそうなんだと思わず頷いてしまう内容はなかなか興味深い。確かにムスタングの姿は素晴らしくかっこ良くて、幼少の頃ずいぶんと気に入っていた機体であった。特に機体の下側に飛び出た液冷エンジンのラジエターがなんとも特徴的であるし、モケーもそのうち作ってみたいと思っている。すべての戦闘機の中でベストワンは何かというヒストリーチャンネルの番組で、現代のジェット機をテキにまわしてこの P-51D ムスタングがベスト1に選ばれていた。このムスタングがその後 F-86 という傑作ジェット戦闘機を生み、その流れの中から F-15 が生まれたのだ。スゴいことである。
B-17 爆撃機の話で想い出したのは、昔、オレらが小学生の頃、「コンバット」に代表されるような戦争もんのドラマが結構多くて、そんな中に B-17 の乗員たちのドラマを描いたのがあったなあ、題名なんていったっけなー。憶えてないがそんなのよく観たなあ。それらに刺激されて親友の中君と大学ノートで交換マンガを描いたっけなあ。(戦争もんの短編マンガを描きながらノートを交換していくのだ)小学校6年頃のことである...

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June 08, 2008
高嶋サンの小説は題材の科学的根拠や背景がいかにもホンモノっぽいので好きであるが、ホンモノでないものをあたかもホンモノのように書くのがフィクションを書いてる小説家の目指すところであるのだろうから、まさにその仕掛けにすっぽりとハマってしまう自分がいてこその小説なんだろうな。って、一体何を言いたいのかわからないが、要は似非物理学科人間(東野圭吾サンの項を読むよーに)のオレは科学的根拠がしっかりした小説が好きなんだな。って、そんなの本好きのヤツならきっと誰でもそうだろうし、なんでこんなこと言ってるのか自分でさらにわからなくなってきた...
ペトロバグ。こんな細菌が発見や生成されたらそりゃスゴいことになるね。世界が変わってしまうだろうけど、きっとホンマに研究している人がいるかも。そう思わせるのもこの人のチカラか...
で、ひとつ高嶋サンに勝手なお願い。科学や経済などと企業を絡めたミステリーも悪くないんですけど、オレ的には「ミッドナイトイーグル」のような軍事を絡めた自然派冒険小説がお好みなんで、できたらそういったところを攻めていただけるとヒジョーにウレシイです。まったく勝ってなオネガイなんですけど...

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May 31, 2008
自分でも思うのだけど、こういうの好きだよねえ。本屋でヒコーキ関係の文庫本が出ていると思わず手に取ってレジへ向かってしまうのである。
で、いろんなヒコーキ事故があるのだが2種類のタイプに分けられる。手順に従わない事故や整備ミスの事故などの「恒常的に起こる事故」、そして「予想もしない原因で起こる事故」というクダリ。恒常的な事故を防ぐには教育と訓練の繰り返しなのだそうで、会社で本来の業務とは別に事故防止に関するシゴトを与えられていたこともあり、シゴトと絡んでしまってふーんなるほどなあと感じ入ってしまうのであった。シゴトのことは極力触れないようにしているのだが、こーいうところで絡むとは思わなかった。
シゴトといえば(触れたくないと言いながら言うが)、5月から担当が代わり上司がシンガポーリアンからオージーになった... またまたガイジンである。さらに週に2回以上のコンコール(コンファレンスコールの略。テレカンとも言うが、同じ CON が発音の関係で"コン"と"カン"と違う呼び名であるのが不思議だ...。だってカンコールとも言わないしテレコンとも言わないのだ。どーでもいいことが長くなったケド)が必ずあり、ただでさえエーゴの苦手なおれにはなんとも辛い毎日である。でも昔に比べるとはるかに壁は低くなっていて、以前なら週2回の定例電話会議などあったら絶対に登社拒否になったはずだが、それは、なぜかない。これって慣れ?(スゴイぞ、自分!)
って言いながら本の内容にほとんど触れずに終わる、もう6月になるのにやけに寒い、雨の夜である。

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May 17, 2008
去年、息子の友人が東野圭吾サンの甥になったのをキッカケに我が家に突如東野圭吾ブームがやってきた。ちょうど TV で「ガリレオ」を放映していたこともあったが。ほとんど同世代ということもありとても共感を憶えることの多い内容で、読みながら「そうだそうだっ!」とつぶやきながら何度もコブシを振り上げて机を叩いてしまうのであった。どんどん!
なかでも、学生時代に東野サンたちが自分たちのことを「似非理系人間」と命名したと述べているが、恥ずかしながらまさにあの頃、「オレたちは趣味の物理学を目指そう」と言い合っていた。(似非物理学科であった)でもこれって、哀しいけど中身はまったくおんなじである...
東野サンが言うように、大学に入ってから自分たちが似非理系人間であることに気がつくのである。理数系が好きとか言ってるヤツラでさえ... まったくこれって、悲哀である...

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May 10, 2008
大変申し訳ないけど笹本稜平サンという方を存じ上げませんでした。申し訳ありません。
で、本屋でこの本を見た時にピピッと何かが光って購入。やはり私の眼に間違いはなく(いつもスゴい!)、南極を舞台にしたオモシロい冒険活劇である。ドンパチありーの、ヒコーキありーののなかなか読み応えのある内容なんであるが、最後の大団円がオレ的にはイマイチ肩すかしかなー。もうちょっと徹底的に敵を叩きのめしてほしかったのだが、ただ書く立場で考えてみるとオレ的に望むようなドンパチで相手をコテンパンにやっつけてしまうわけにはいかなかったのだろうな、という想像はできる。南極という政治的に特殊な場所がそうさせたのではないのかと...
また、この本の南極はあまり厳しい気候には書かれていない。言葉としては書かれているけどそこにあまり重点が置かれていないためか、そう感じられない。んが、かの不肖・宮嶋大センセーによれば南極の氷点下40度の世界はあまりに過酷で壮絶な世界なのであって、宮嶋大センセーでさえ二度と行きたくないとおっしゃっているくらいのもの凄さなのだ。(詳細は宮嶋センセーの「不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス」を読むよーに)
フト気付いたのだけど、オレの好きな冒険活劇風ドンパチ小説は冬や雪の中で悪戦苦闘するタイプが多い。つーか、そんな困難な環境の中で多数の強敵に立ち向かう弱小主人公、というシチュエーションが舞台に使われやすいのだろうね、きっと。

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April 19, 2008
いやあ、おもろかった。久しぶりに獏サンの作品を思う存分堪能しました。新書判4冊もの大作で、読み終わってみるとフウと息をつくほど。でもため息じゃあない。あーあ終わっちゃった...ふう...っていうような吐息だ。
蜜を手に入れるために唐に渡った空海と儒学を手に入れるために同じように唐に渡った橘逸勢の二人が、玄宗皇帝と楊貴妃の周囲で次々に起こる奇怪な出来事を紐解くように解決していく物語りであるが、この空海と橘逸勢はまさに陰陽師の、安倍晴明と源博雅のコンビに置き換えることは簡単だろう。単純すぎるかもしれないが...
毎回獏サンのあとがきも楽しみなんだけど、今回もあとがきの自画自賛は相変わらずいいね。「ついに書いちゃった」「誰も書いたことがないようなど傑作です」、だって。足掛け18年かけて書いた大傑作! ほんとに獏サンの本領発揮なんだけど、でも、今度は現代の怪奇小説を浴びるほど疲れるほど読みたいなあ。待ってます!

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March 23, 2008
久々に科学啓蒙書。Fermat's Last Theorem というのをご存知だろうか。
「Xⁿ+Yⁿ=Zⁿは、n が2より大きいとき自然数解を持たない」(フェルマーの最終定理)
n=2の場合は、3²+4²=5²となり X=3, Y=4, Z=5 は1つの解となるが、これは有名なピュタゴラスの定理である。ところが、n≧3 の場合、これを満たす X,Y,Z の自然数は存在しないとフェルマーは言っている。で、この定理、350年もの長い間誰にも証明できなかったのだが、1995年にアンドリュー・ワイルズという数学者が証明するまでのその長い長い道のりとドラマを秘めた壮大な物語りがこの本に書かれている。この定理の証明自体は難しくてまったく理解不能なんだけれど、そんなことは理解できなくてもこの物語は面白い。
この定理の証明に関わる重大な予想、谷山・志村予想(1955年)というのだが、それに関する部分をこの本の中では「日本人数学者の早すぎた夢」と題した項で多くのページを割いて説明していて、そんなことに日本人が関わっていたというのも非常に興味深い。
この定理の存在と式は学生の頃から知っていたが、日本人が関わっていたり、こんなに長い間証明されていなかったことはよく知らなかった。そういえば、オレらの頃は「四色問題」が証明されたと騒がれていたなあ。
もともとフェルマーがある数学書の余白に、「このことについての驚くべき証明を発見したが、それを記すには余白が小さすぎる」と書いていて(最終的な)証明自体はされていなかったり、そのメモが書かれた本もいまだに発見されていなかったりと、まさにミステリー小説のようであって、ま、とにかく、ワイルズという人も凄いがフェルマーも凄い。

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March 15, 2008
これは凄い小説だ。ヒジョーに面白く、またヒジョーに興味深く読むことが出来るまれに見る素晴らしい作品である。「内田幹樹の最高傑作」と書かれていたが、それも納得である。
成田からニューヨークまでの旅客機のコックピットの中の有様を、機長が査察を受けるフライトという設定で描いたものなのだけど、いやあ、機長は大変である。大変だけどちょっとやりがいがありそうで面白そうなシゴトである。でもコワくもある。あの責任の重さやプレッシャーなど、ちょっと辛そうだ。特に国内線ならまだしも、ニューヨークなどという東京から十数時間もの長い距離を飛ぶのは、休憩があるとはいえ、そのストレスや緊張に耐えるのはなかなかのものだと思う。
ま、こうやって夜のひと時にベッドの中でゆったりしながら寛いで読んでいるのが一番サイコーなのであろうな。事故ることないし...
とにかくヒコーキ大好き野郎は読んで絶対に後悔しない素晴らしい本である。

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March 07, 2008
あの航空機事故の記録である。読み始めた当初、なんでこんな本買ってしまったのだろうと後悔してしまった。以前「墜落の夏」(吉岡忍 著)を読んだ時と同じ... とにかく始めはその遺体の凄惨さに悪い夢を見そうだなと思ったが、うなされることはなくそのうち事故自体の凄惨さへ、さらに事故処理の凄絶さへと気持ちが移っていく。
気の弱いヒトにはお薦めできない描写も多いのだが、それを何日も寝ずに検死、検屍する警察や医師や歯科医や看護士、遺族の人たちなどの壮絶な戦いの日々がこれでもかこれでもかという感じで書かれている。五体満足な遺体は多くはなく、初めはそんな凄絶で悲惨な遺体の小さな肉片や肉塊の描写にただただうーんと唸るばかりであったが、そのうちにそんなことがあまり気にならなくなっていく。そんな描写の悲惨さよりも、なんの心の準備もなく去っていった520人の"命の重さ"やそんな家族や友人や婚約者などなどを失った哀しみや苦しみのほうに心が傾いていく... 今回は夢に出てきて眠れなくなることはなく、あっという間に読み終えてしまった。
映像で表現される凄惨さはその強烈な印象だけで参ってしまい心が立ち上がるのに相応のパワーが必要になると思うが、書かれた凄惨さの方がじわじわと心に沁みてじっくり吟味し考えながら次へつなげていくには多くのヒトにはいいような気がする。それでもあの描写にはじめはとてもショックを覚えてしまうのだが...
「墜落の夏」とともに、航空関係者をはじめ命を粗末にするヤカラにはぜひとも読んでほしい本である。(エラソーだが...)

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March 01, 2008
高嶋サンのサントリーミステリー大賞受賞作。これぞまさしくミステリーというべき作品だと思う内容で、ほぼ1週間で読み切ってしまった。ぐいぐい読めたし面白かったけれど、実はオレの本来の指向とはちょい違う。もっと激しいアクションやドンパチ満載でアドレナリン大放出の冒険チックなヤツがお好み。最後の方でホントの犯人が判明するのだけど、えっーそうなの?っていうサプライズがまさに"ミステリー"であった。

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February 23, 2008
大好きなシーナさんの旅モノ。今回も全国各地の港をあっちこっちと徘徊するのであった。
房総は田舎があって子供の頃よく訪れていたのでなにかと懐かしい。鹿児島は、というか九州には、恥ずかしながら上陸した経験がないゆえ結構憧れのようなものがある。道南は、数年前に初めて訪れた北海道が道南の登別であって道南以外は行ったことがない。あんときは結構しんどい旅であった。往きは寝台特急北斗星が盛岡で故障し、新幹線や特急を乗継ぎ乗継ぎ7時間以上も予定より遅れて辿り着いた登別であった。そこで観た「どうもやっぱりあまりにも悲しい」クマ牧場には、どうもやっぱり同感である... 小笠原は行ったことがないけどいつか行ってみたいね。飛行場なんか作ったらイケナイ。ああいうとこは行くのに大変だからこそアリガタイのだ、きっと。道央はやっぱ食いもんだよな。カニとかウニとか、あー嫌というほど食いたいね。駿河といえばオレ的には鰻丼である。一時期高校の友人たちと毎年夏に訪れていた静波で毎年同じ場所で鰻丼食ったなー。あれは美味かった... 北上はシーナさんが哀しみ海道というまでもなく、残念ながらなじみがほとんどない地域。アンコウ鍋はヒジョーに食いたいが。浜名湖もなじみはない。新幹線から眺めるくらいである。八丈島も行ったことないなー。知り合いがいたらそりゃいーだろーね、うらまやしい...

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February 09, 2008
久しぶりの陰陽師である。毎回同じようなパターンであるにもかかわらずなぜか面白く読めてしまうのが、獏サンのすごいところである。今回はたった一編の物語りなのだけど、久しぶりに清明の活躍する場面を楽しませてもらったという感じ。ただ、たった一編でしかなかったのが物足りなかったけど、まあ、今回は獏サンがやりたかったという絵物語ということで許してしまう。
陰陽師って、獏サンのが流行ったとたんに一時はいろんな陰陽師が本屋に溢れかえっていて笑ってしまったけど、なんかあーゆーのってなんだかなーていうニガワライ的風潮だよな。ほかの陰陽師が面白いのかそうでないのかは全く読んでいないので知らんし、獏サンが初めて世に出したとは言わないけどさ...
まーハヤリってのは結局どーでもいいけど、オレはいつまでも獏サンについていきますっ!

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February 03, 2008
こないだ読んだシーナさんの「からいはうまい」の続編みたいな本で、ミャンマーで辛い食べ物や油まみれの美味いもん、そしてナマ温かいビールを喰らいながらフシギの国を歩き回る旅ものである。ミャンマーはご存知の通り軍事独裁政権でお坊さんのたくさんいる仏教国という程度の知識しか残念ながらないが、そういえばちょっと前に日本の報道カメラマンが殺された事件があったっけ。この本の中にも書いてあるのだけど、ミャンマーを歩く時には仲間同士であってもアウンサンスーチーさんの名前を口にしてはいけないのだそうだ。うーん、なんとも...
貧しい国であったとしてもどことなく日本という国より豊かさの感じられる場面があちこちに見られることが、どことなく羨ましいような懐かしいようで思わず郷愁を誘うし、まして可哀想だなどという変な同情ゴコロはちっとも湧いてこないのがいい。オレも歳とってヤキがはいったのか...
シーナさんみたいに親しい仲間とどこかにぶらりと出掛けていって、いろんな食いモンや飲みモンと出会いながらまったり進んでいく旅がしてみたいものである。

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January 26, 2008
シゴト嫌いなくせに、なんだかなーの毎日が続き毎晩帰りの遅い日々がどうだまいったかというように続くと、どうしても癒されたくなる。さっき会社を出て駅までの道を歩いていたら夜遅い時間にも関わらず大きなゴールデン(イヌですね)を連れたヒトとすれ違い、そのゴールデンの一瞬の何気ない仕草だけでアッサリ癒されてしまった... おれって重傷??
で、この本。小さなコンパクトカメラを片手に街の中を歩き回り、ふとしたナニゲナイ風景や郷愁を誘う路地や通りや河の有り様をメモリーではなくフィルムに切り取ったフォトエッセイである。
でもオレってこういう写真は自分ではほとんど撮らないんだよね。あまりにありきたりだとフィルムがもったいないとか、もっと綺麗で美しくて素敵な風景をフィルムに収めたいなどという貧乏臭くてシロウト臭い中学生時代まんまの思考が頭の中に充満してしまっていて、まだそこまで割り切れない気持ちがどこかにあるのだと思う。
でもでもお散歩写真が撮れるようなお散歩人生ってステキだよな。

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January 19, 2008
あー疲れた。まったく疲れ果てる毎日である。そんなツラい日々にこの本はぴりりと辛いのであった。ピリピリとかシーハーとかの辛辛刺激の正体はトウガラシである。あまり辛いのはツライがテキトーに辛いのはオレも好きである。後ろの方に載っている大学の先生の基調講演に「新宿のボルツ」というカレー屋の話が出てくるのだけど、オレもあそこ行ったよ。あそこで何倍だったかはよく憶えていないけど、4、5倍程度(だったと思う)のカレーに挑戦したことがある。それでも相当ヒーハーしたように思うが、最高に辛いのはホンマに50倍だったっけ? マジ? 確か辛いカレーを食べるコツみたいなのが各テーブルに置いてあって、食べ始めたら水を飲んではイケナイ、と書かれていたと思う。でもそう言われたって水を飲まずにいられないほどのヒーハーなのであった。
ツンツンが日本原産というのは知らなかった。学名「ワサビアジャポニカ」。そういえばチューブ入りや刺身のオマケに付いてるのじゃなくって、ホンモノのワサビアジャポニカを食べたくなってきた。かつて買って食べたことはあるが、チューブ入りに比べるとそんなにツンツンではなかったような気がする。なんというかちょっと上品なツンツンで、チューブ入りのようながーっというような下品で無茶苦茶な辛さではなかったと思う。久しぶりにホンモノのワサビアジャポニカでもってトロなどをいただきたい寒い寒い夜である。

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January 12, 2008
ヒコーキに関するノンフィクション。第二次世界大戦前のニッポンのヒコーキ技術というのはなかなか世界の先の方をいけていたのだなあ、となんとも感慨深い内容である。特にフランスなどから仕入れたヒコーキ技術を自分たちのものとして築き上げていき、朝日新聞の「神風」、東京帝大(東大)航空研究所の「航研機」、大阪日日新聞の「ニッポン号」など、いくつかの世界的な記録を立てていった件は気持ちのいいものである。ニッポンのヒコーキ技術の基はアメリカではなくフランスなどヨーロッパなのであった。さらにそれらのヒコーキの舞台になったのが、中島飛行機のあった荻窪、国際空港としての立川飛行場、日本で初めて作られた飛行場の所沢などなど、なにかとオレの身近な場所が舞台であったのもなにか因縁めいたものを感じる今日このごろである...

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December 31, 2007
毎年恒例になった(なってないか...)cazitto 大賞、今年も31日なのでここに発表させていただく。
今年は高嶋サンの「ミッドナイトイーグル」。この時期映画も公開されていて観た方もいるかもしれないが、何度も言うようにこのような映画は決して小説を超えられないのは明らかなのでオレは映画館には足は運ばない。なので映画の出来はまったくわからんが、本のほうは展開やテンポなどもバッチリでサイコーに面白く見事2007年のベスト受賞である。パチパチ。
昨年、一昨年のベストはなんの迷いもなくダントツでの受賞だったのだが(受賞作を知らないヒトはアーカイブスを見るよーに)、今年はいくつかの候補作品との争いの中から僅差での受賞となった。僅差で争ったその他のノミネート作品は、真保サンの「ホワイトアウト」、福井サンの「6ステイン」。
「ホワイトアウト」は和製ダイハードの粘り強さとアドレナリン大放出の迫真の面白さ。本自体はちょっと前の作品だけど、例に漏れず映画がなんだかなーの出来であったので今まで本を読む気にならなかったのである。読んでみたら、あーた、その面白いこと!一気に読み進めるエンターテインメント作品である。
「6ステイン」はまさに大好きな福井サンの世界が展開されていてこれまたサイコーなんだけど、惜しむらくは長編でないこと。これら6作品がすべて長編であったら間違いなく今年のベストを受賞していたであろう。
あらためてオメデトーゴザイマス。受賞しても何もでないが...
話し変わるけど、「アイ・アム・レジェンド(地球最後の男)」を観に行った。結構期待が高かっただけに...うーん...ノーコメント...

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December 29, 2007
杉山サンの「兵士」シリーズ3作目。過去のシリーズでは F-15 や護衛艦に乗っていたけど今回はついに潜水艦である。おれも呉の港で潜水艦が停泊しているのを見たことがあるけど、潜水艦の中での生活がこんなんだったとは知らんかった。福井さんの小説なんかで内部的な描写には触れたことはあるし、戦争映画なんかで潜水艦の中を見たことはあったけれど、現実の描写に触れるのは初めてかもしれない。不肖宮嶋シリーズで宮嶋サンが潜水艦に乗ったのってあったっけなあ。F-15 や護衛艦はあったけど潜水艦はなかったような気ぃするし。
空自の戦闘機部隊で毎年戦競というイベントが行われているのは知っていたけれど、潜水艦部隊でも戦競があるのを初めて知った。戦闘機の場合は飛行教導隊というアグレッサー部隊があるけど、潜水艦にも教導隊ってあるんだろうか。陸自の戦車部隊にはあるみたいだけど。
対潜水艦戦での大好きな P-3C の活動内容もこの本を読んでよく理解できた。哨戒機も潜水艦も、どれもこれもホンマに大変なんだなあということがよーくわかりました。自衛隊のみなさん、本当にご苦労様でございます。

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December 15, 2007
この人の小説は初めて読むんだけど、村上龍っていったら「Ryu's Bar」。本は読んだことなかったけど、この番組はよく見てたなあ。
で、この作品、登場人物の説明だけで数ページあるのがビックリしたけど、それがすべてを物語っていた... ほかの作品でもそうなのかわからんけど、まあとにかく背景や描写が非常に細かくてそれがオレにはちょっとマワリクドイというかペースが遅いというか、読む時のリズミカルなペースが阻害されてしまうようなところがある。ちょっと細かく書き過ぎって言う感じ。読み進んでいくうちに日本人のグループがこうなってああなるんだろうな、などと想像するわけだけど、作品の中では背景説明や横道にソレていってしまい、ソレ方が半端じゃなく長くて、結構イライラしてしまうのであった。ま、とにかくもう少し短縮して読むリズムというのを考えていただけるとよかったんじゃないかと思う次第。内容自体はオレの好きなジャンルだし面白いんだけどね。ま、今の政府はせーぜーこんなもんで、実際にやられたらあっさり占領されちゃうとマジで思えてくるような恐ろしい内容である。
確かに情報量はもの凄くて、これだけ調べ尽くして書き上げたらさぞや満足感いっぱいだろうなとは思うけど。

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December 08, 2007
こないだ四国へ行くのに久しぶりにヒコーキに乗ったもんだから、すぐに影響されて本屋で見つけてすぐに買ってしまい読みやすいのでサクサクと読み終えてしまった本。知っていることも多かったけど、知らんことも結構あったなあ。ここでは詳しく書かないが。
こないだ乗ったヒコーキは B767 というやつで、そういえば空自の E-767 っていう AWACS (空中警戒管制機)が B767 の改造機だ。話戻すけど、久しぶりに離陸する時のあの強烈な加速感を味わった。なんつってもあれが好きでねえ。離陸の時が一番わくわくする。エンジン音が一段と高くなってぐわーんとシートに押し付けられる感覚。うーん、あれだよねやっぱ。一般のクルマでは味わえない加速感。一般じゃないクルマの加速感を知らないが。もっとすごい加速感を味わってみたいものである。
全然話変わるけど、この写真見て気がついたんだけど、クールピクス P4 のレンズで接写モードで撮ると樽型の歪曲収差が結構出るね。

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November 17, 2007
こいつはおもしれいぜい、と作者の獏サンがあとがきで言うだけあって確かにグンバツにおもしろかったぜい!
久々に獏サンの痛快なエンターテインメント小説を十二分に堪能したのであった。あまりに面白いので毎晩寝る前の30分程度の読書時間であるにもかかわらず、ほぼ1週間で完読してしまった。ここに登場する主人公の出雲あやめは、今後もシリーズ化して登場する気配濃厚である。というか、それをホンマに心から心から望む... 愛読書が高村光太郎の詩集「智恵子抄」という少女漫画家志望の18才、出雲あやめ。想像を絶するステキな人物なので、知らない人は心して読むよーに。
何度も繰り返して言ってしまうが、こいつはおもしれいぜい!ほかに言うことは何もない...

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November 10, 2007
「ホワイトアウト」の真保さんの、自分としては2作目。本屋に新刊文庫で積まれていた(平積みってヤツ?)ので、何も考えずに思わず手に取ってしまった。この人の作品も構成がしっかりしてて(またまたエラソーだケド)、なかなかに読み応えがあるので好きだ。(たいして数読んでないケド)この作品は舞台がインドネシアというちょっと風変わりな舞台であって、ここまで書くのは相当にいろんなことを調べて準備しないとなかなか書けないだろうな、とオレみたいなシロートにも容易に想像がつく。これまたミステリーというジャンルではなくサスペンス小説というべき内容で、前述したように読み応えがあって面白い内容ではあるんだけど、でもオレ的に辛口に言ってしまえば「ホワイトアウト」には負ける。
全然話し変わるけど、エスコン6のプレステ版って出るんだろうけど、やっぱ PS3 しか出ないよね。当たり前か... PS2 しか持ってないしゲームはエスコンしかやらないので、新たに PS3 を買うのもなんだかなーという次第。でも最近のエスコン6の TVCM 見てると、やっぱうずくよな〜。2チャンネルに"PS3版 ACE COMBAT6を頼み込む"なんてのもあったけどさー。

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October 27, 2007
久しぶりのオタ本。パイロットってのは大変そうである。オレは高所が苦手なのでパイロットには向いていないと思うが、それでも戦闘機のシートにはいつか乗り込んでみたいなあと思っている。で、できたらキャノピーは閉めてもらいたい。で、できたらちょっとだけ滑走路をタキシングしてもらいたい。で、できたらアフターバーナーの強烈な加速感を体感させてもらいたい。で、できたら10m位の高さくらいなら飛び上がってもらいたい。でもそれ以上は無理のような気がする。旅客機は大きいのでまっすぐに飛んでいるとあまり浮遊感はないので安心できるが、くるくる廻るのはダメなような気がする... エスコンとは違うだろうからね。そういえばエスコンの XBOX 版が出ているみたいね。XBOX 持ってないので買わんけど。
この本の著者は当然もと戦闘機パイロットで、戦闘機パイロットはごく普通の平凡な人間であることをずいぶん強調しているけれど、やっぱそうじゃないと思う。普通のようでいてやっぱ違うと思う。それはちょっとだけかもしれないけど、やっぱ戦闘機パイロットに適性のある人なんだと思うし、それって身近にはあまりいないと思うし。

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October 20, 2007
いやあ恐ろしい。M8 クラスの東京直下型大地震。
この本を読むと家の中のあっちこっちの地震対策をしないとなーと心の底から思わされる。何もしていないわけではない。風呂の残り湯を溜めておいたり、ミネラルフォーターを買置きしたり、食器棚のガラスに飛散防止シートを貼ったり、避難用ザックを用意したり... でも大きな箪笥や本棚には倒れ止めはしていないしとても十分とは思えない。この本を読んだらとてもそうは思えないのだ。作品にも出てくる神戸の震災の話だけど、大阪の会社の同期のヤツが言っていたのを思い出した。「大型のテレビが真横に宙を飛んでいく...」
でもどうもこの作品は少し楽観的な被害状況であるように思えた。相当な被害ではあるのだろうけど。でもそれはそうだろうな。あんまり悲壮な状況を読まされてもねえ。こんな感じであれば、そこから希望が生まれてくるってもんだろうね。
ここ最近続けて高嶋サンの作品を読んでしまったけれど、最近お気に入りである。面白くてどうなるんだろうっていう好奇心でぐいぐい読み進むことができて、大作なのにあっという間に読み終わってしまうのがなんとも悲しい...

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October 13, 2007
シーナさんの映画への想いを綴った私小説である。第一部は子供時代から二十代後半までのハナシで、第二部は「ガクの冒険」の撮影記なんだけど、撮影記の方は怪しい探検隊的雰囲気の中でのオモシロカシイ内容。とても大変そうだけど、昔からの仲間とワイワイやりながら映画を作る作業はさぞや楽しいことであったろうと想像に難くない。「ガクの冒険」はケーブルTVで見たことあるのだけど、申し訳ないけどあまり印象に残っていない。野田サンがガクとカヌーに乗って流れていくところは憶えているのだけど、ほかの場面がほとんど浮かんでこない。(スイマセン...) やっぱ、客観的に見ていかにもシロートっぽい映画ではあった。(エラソーですが...)
それに比べると、次の作品である「うみそらさんごのいいつたえ」の方はずいぶんプロッぽい出来であった。(エラソーですが...)こちらはちゃんと映画館にお金を払って見に行ったのだけど、特にエンディングがよかった。高椅幸宏さんの音楽と画面がとてもよくマッチしていて大好きである。
映画のハナシはとりあえず置いといてこの本だけど、自分の人生のアレコレをこんなふうにひとつの小説にできることってすごいなと思った。オレの人生、こんなふうに小説にできないもんな、内容的にも...

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October 07, 2007
内田サンの航空サスペンスミステリー。相変わらずヒコーキ大好きヤローには背景となるヒコーキやら航空事情が詳しく書かれていてヒジョーに興味深く読めてさすが元パイロットと思わせるし、飽きさせることのない展開でグイグイと読み進むことの出来る内容である。もったいないと思いつつも、あっという間に読み終えてしまった。なにげに、以前読んだ「操縦不能」や「パイロットインコマンド」と登場人物がうっすらとつながりがあって、この先どんなシリーズを展開していってくれるのか楽しみな作品だ。
と思いつつ最後のあとがきを読んでショック!... な、な、なんと、著者の内田サン、昨年亡くなっていたとは... これからも同じような作品を読み続けていきたいものだと期待していたのに。文庫しか読まないオレとしては、まだ文庫になっていない作品があといくつかあることを期待したい。合掌...

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September 29, 2007
久しぶりの "ミステリー"。高嶋サンの作品は、カラクリがあってハラドキで面白いのでなかなかにお気に入りである。で、これも遺伝子絡みの科学的アクションミステリであって、展開も心地よくグイグイ読み進むことの出来るお薦め小説。
この高嶋サンという方、もともとは原子力関係の科学者である。時々こういう方がいるけれど、つまり"天は二物を与えている"ような方。すごいよねえ。天から何も与えられていないオレとしてはまったく羨ましい限り。
オレなどは、2週に1回(bi-weekly といいます)定例で行われる電話会議の進行役を来週やらなくてはならなくなり、どうしよ〜と悩む毎日。まったく小さな人生である。当然英語である... 毎回10人ほどがアジアを中心とした世界各国から参加してくるので、英語のネイティブは少なく聞き取れるかまったく自信ナシ。ほんとは無理矢理用事を作ってフケちゃおうかと思ったのだが、なぜか逃げてはいかんなどと心の中で叫ぶヤツがいて、気がついたら依頼してきたシンガポールのおねーちゃんに "OK" という返事を出していた... 頼みの綱はこのシンガポールのおねーちゃんのヘルプのみ。彼女とはシンガポールと日本で2回ほど会っているし、オレが英語苦手なのも知ってるので。ヨロシク頼むで!
そんな下衆ヤロー(オレのことです)に比べたら、なんでもできる(ように思える)高嶋サンのような方とは雲泥の差の人生に嘆くばかりなのであった。トホホ...

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September 22, 2007
テンカラで長野を釣り歩く旅エッセイ。テンカラは日本式毛針なんだけど、おれは昔フライという洋式毛針釣りをやっていたことがあるので釣りは好きだ。やっていたと言っても、ま、たいしたことはなくてうまくなる前にくじけたんだけど。
この鈴木啓三郎という方、ラジオ番組を持っていた方らしいんだけど、ラジオ自体最近聴かないのでおれは全然知らなかった。クルマで AFN 聴くくらいだし。そういえば以前クルマで通勤していたときには、 J-WAVE で朝、「グッドモーニングとうきょお〜〜」とかいってジョン川平が叫んでいた番組は聴いてたなあ。さらにもっと昔、大学時代は「ジェットストリーム」!。 高校時代ならチンペイさんの「セイヤング」とかナッチャコ・パックのお題拝借とかキンキン・パック(「パックインミュージック」である)とかね。メチャ面白かったよなあ。大石悟郎の「コッキーポップ」とかカゼコウジの「??」とか(題名忘れた)... ひえー、なつかしかー。どんどん出てくるぞ。さらにさらに遡ると、中学時代は「ヤングタウン東京」。「土曜の夜は、ヤングタウントーキョーッ!」とか叫んでたし。
すっかりこの本の内容とはかけ離れてしまったけれど、1ヶ月ものあいだ、釣りに明け暮れる毎日なんてヒジョーに羨ましいけど、仕事がなくなって本人にしてみればそりゃ大変なんだろうな。こっちだっていつリストラされるかわからんし。いきなりだかんな、うちの会社...

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September 16, 2007
星野サンの文庫版写真エッセイシリーズの最後。今回の「花の宇宙」では題名通り花の写真が多く、自分も花の写真が好きなので自分のと比べることができた。うーん、やはり残念ながらオレは写真がヘタくそなのだ... ま、なんといっても経験は浅いし(年数だけは多いが)たいして努力もせず流れのままにうだうだと撮っているのみなので仕方ないかも。
でも花の写真を撮っていて最近ふと気がついたのは、ただマクロレンズで開放で撮りゃいいというのではなさそうだということ。開放で撮ると周囲や背景がボケてそれが主題を浮き上がらせるし、ボケ自体もなかなか美しい。でも1つの花の花びらが前後でボケてしまったりするのはちょっと違うかな。つまり主題である1つの花は全体的にピントが合い、背景や周囲だけがうまくボケるような "うまい具合" というのが必ずどこかにあるはずだ、と。
ま、そんな撮影論はともかく星野サンの写真は今日も美しい。今回一番気に入ったのは58、59ページの森の写真。幻想的な不思議な雰囲気の森の中で、ムースの大きな角が苔むしているのがなんとも素晴らしい。ちょっと暗く写りそうな森の中でも光が全体にうまく回り込んでいて、明るくて美しくてとても不思議な感覚になる。背後の樹の陰にヨーダの後ろ姿が写っていそうな、そんな感じ...

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September 08, 2007
いやー、あらためて読んだらやはり理解が違った。なんでこうなの、とかどうしてこうなの、とかいうあれやこれやが、なーるほどという感じで理解できたのであった。初めて読んだのは2年くらい前だったか、背景などをあまり理解できずに読んだのだが、それでもすごいと感じさせてしまうところがすごい。でも「膚の下」「帝王の殻」に続く火星三部作というシリーズで読んでみると、その壮大なスケールの SF 小説の全体像が眼前にわらわらと浮かび上がってくるのであった。
内容自体は「膚の下」「帝王の殻」「あなたの魂に安らぎあれ」の順番に時間軸が進むのであるが、読んだ順番がまったく逆なので(おそらく出版された順番も)、あらたにこの「あなたのー」を読んでみたというわけ。それぞれ1つの作品のみでも単体ですばらしいのだが。
獏サンもあとがきで絶賛しているように、「あなたも神林長平を読みなさい」

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September 01, 2007
ホントに星野さんの著作は心が癒される... 何度も言うけど。
でもどうしてこのようなプロの方々のようなカキーンとしたピントの写真ってなかなか撮れないんだろう。本当に美しい自然や動物がくっきりはっきり写されていて、清々しいくらいだ。
この本の中では82ページのオーロラの写真がいいね。背後に北斗七星が悠然と下方通過している。下方通過も緯度が高いために北斗七星の高度が非常に高い。これは星を