田舎暮らしに殺されない法ー丸山健二
引退したら田舎暮らし、なんて具体的に考えていたわけでもないが、おぼろげに憧れのようなものがあったのも事実。
で、古本屋で見つけて購入してみた。
田舎暮らしをする前に、自立してるか、酒やタバコはやめられるか、確固たる目的があるか、などとお気楽な都会人の妄想を打ち砕くような問いが次々と投げかけられる。
自立はしてるようなしてないような、うーん、優柔不断性からいえば自立してないか...
酒やタバコはやめられるかって? タバコは2年以上前にスパッと止めた。でもたまに酒飲み行くとO氏にもらって吸ったりしているが、それでも最近はタバコ吸うと気持ち悪くなる身体になりつつあり、ホンマにタバコを吸わなくて済みそうになってきた。
酒は、2,3ヵ月ほど前から、平日のほぼ毎日家で「金麦」を1本いただいてますな。
でも酒が旨くて旨くて飲んでるというよりは、仕事がツラくて酔いたいというのがホントの理由。酒をほんとに旨いなあ、と思って飲むのは暑い夏、んぐんぐと飲み干す1杯目のビールくらいで、あとは惰性で飲んでるというのがほんとのところか。
なんで、酒を止めるのもたいして難しくないはず。
そういう自分たちの姿勢の次に、田舎はどういうところかの解説。
田舎は犯罪の巣窟、プライバシーは一切存在しない、田舎での付き合いの大変さ、などなどまたまた都会人の妄想を打ち砕くようなハナシをこれでもかこれでもかと投げつけられる。
ま、田舎にはプライバシーが存在せず付き合いが大変というのはよく聞くハナシだが。
しかし寝室に手製のヤリを準備し、襲われたら犯罪者を殺す覚悟で身体ごと体当たりすべし、なんていうのを読むと、生きて行くのは大変なことなんだと改めて思った次第。
丸山サン自身、生まれ故郷の田舎に戻った直後に、庭にウサギの死骸を投げ込まれたとか...
そういう人間的な付き合いの部分で虐められるのは毎日のことなんでツライだろうしなあ...
都会では隣にどんなヒトが住んでいるかまったく知らなくても問題にもならんし、誰かに責められることもない。
ま、一軒家を構えたりマンションを購入したりすると、町内会や管理組合での付き合いが多少は出てくるが、それでも年に何回とかのハナシだし、それさえ嫌なヒトには田舎暮らしは大変だろうねえ。それは想像がつく。って、オレか...
嫌なシゴトを早く辞めて、のんびりした環境の田舎に引っ込んで、好きなことをやって静かに死んでいきたい、などと思っていたので、こういう本を読んでもう一度考え直せたのはいいことである。
それでも行きたければ行くだろうし...
別の本を読んでいたんだが、この本を休みの日に数時間で読み切ってしまった。
忠告めいていない忠告として、さくさく読めて気分転換になる本であった。


























